現在、特別養護老人ホームではどのような医療サービスを提供しているのかご存じですか。
私共では私共でできる医療サービスとして、喀痰吸引、褥瘡処置、点滴等静脈内注射、軟膏塗布、人工肛門/人口膀胱（ストーマ）、胃ろう患者の管理、在宅酸素（人口呼吸器は含まず）、インフルエンザ、コロナワクチン等、医師対応も含め予防接種も提供しています。
私共に限らず、特別養護老人ホームは施設によってですが、何等かしかの医療行為、医療支援をおこなっています。今年（来年度）は福祉と医療両方の法改正の年であり、医療の健康保険と介護保険との兼ね合いから、医療行為の範囲や介護度の中での振り分けで介護保険への移行が増えるのではないかと言われています。
そしてもう一つ、介護老人福祉施設、入院／入所サービスの直面する対応として看取りがあります。特にコロナ禍以降はその傾向が強くなってきていると感じています。
一般的に特別養護老人ホームは安全安心を提供ている中では私共は社会福祉法人であり、非営利の法人として運営しております。が故に利用料も医療／介護付き有料老人ホームであれば月額40万円～50万円の利用料に対して、月額16万円～19万円くらい（介護保険適用）の自己負担。第一段階～第3段階（生活保護～年収120万円以下、預金額制限等範囲内の方）であれば幅はありますが月額３万～９万円程度（介護保険適用）の自己負担で入居できます。
しかし、実情としてエネルギー（電気、ガス、ガソリン、灯油等）の高騰は昨年比較でも1.25倍～1.4倍以上。コロナ5類以降も安全衛生管理は継続であり、その負担は原価の10～15％超。さらに介護施設としてサービス向上を目指すための職員の充実。
そして現実問題として増加傾向にある看取り。
看取り増加の影響で起きている事として、入居者様の増減が厳しくなってきています。入居者様のニーズに応えられるよう入居の促進を目指していますが（入居調査→審査→契約→入居様、ご家族様都合による入居タイミングの設定等々があり簡単には数を増やせない）、それ以上に退所される方が出てしまう可能性があるのが看取りであり、構成上ですがなかなか厳しい運営を強いられているのが今の特養の現状なのです。
ここにさらなる医療行為充実を図っていく波が押し寄せてくる気配…。
だからこそですが、新しい介護、新しい介護施設の在り方を今、私個人として猛烈に求め、頭の中で関連図を組み立てながら日々研鑽しています。
なぜ今、美咲の里は職員を増員しようとしているのか。特別養護老人ホームとして人・物・金全てが条件を満たしていて活動収支が上っているのか。入居者のお身体、安全衛生、環境向上に必要な施設設備の維持改善にどれだけの投資を今後も行っていけば良いのか。日々自問自答を繰り返しています。
とにかく必要な事は全て整え、行こなう。その上で収入とかかる費用との対比で損益バランスをどう成り立たせていくのかが特別養護老人ホーム 美咲の里の今の課題です。
そのために、広く職員を募集しています。私共施設を知って、自分の力を発揮したいと思ておられる方、これからの介護、これからの介護施設を一緒に考えていただける方を募集しています。
是非、一度ご見学にお出でになって私共の施設を見てください。そして採用の枠を超えていろんなお話をしたいと思います。提案でも結構です。
また、入居を希望される方、ご家族様も是非、私共の施設にご見学にお出でください。私共の取り組み、私共の姿勢がご見学でご確認いただけると思います。
これからの介護、これからの介護施設を考え、さらなる進化を目指します。
社会福祉法人 にいがた美咲福祉会
特別養護老人ホーム 美咲の里
施設長 唐澤滝男